みやこわすれ
久しぶりに風邪をひいた。
鼻と喉にきている。
それと口内炎・・・
これは関係ないんだけど、なんだか踏んだり蹴ったり、という感じ。
風邪はひいてもチョコレート。
小雨の中を買物に出かけると、
近くのお庭に“みやこわすれ”がたくさん咲いていた。
紫の花の色も、その花の名前も雨によく似合う。
昔、お花屋さんで働いていた時、
いらなくなったみやこわすれをもらって帰ったことがある。
花瓶なんてシャレたものは持ってなかったので、
350mlのジュースの瓶にアクリル絵の具で色を塗り、
急造の花瓶をこしらえ、それに入れておいた。
1週間経ち2週間がすぎ、
それでも花は咲き続けた。
見えない瓶の中はいったいどうなってるんだろう・・・
なんだか想像するのも怖くなり、
そのうち見て見ない振りをするようになった。
やがてひと月が経ち、
勇気を出して瓶から花を抜いてみると、
中は花からのびた根っこでいっぱいになっていた。
ぎっしりと絡み合った根っこに、
「生きるんだ」という強い意志を感じた。
その後、
花はアパートの外の植え込みに植えた。
もう15年も前の話。